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2020 年度 研究成果報告書

新規アシル化翻訳後修飾による代謝制御の分子機構解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22639
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

山縣 和也  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70324770)

研究分担者 吉澤 達也  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40313530)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードPPARγ / 脂肪細胞 / サーチュイン / SIRT7
研究成果の概要

PPARγは脂質代謝のマスターレギュレーターである。サーチュインの一つであるSIRT7がPPARγのアセチル化・アシル化など翻訳後修飾を制御し、PPARγの機能を制御しているかについては不明である。我々は、SIRT7がPPARγ2の382番目のリシン残基を脱アセチル化することを見出した。382番目のリシンアセチル化修飾が転写因子機能に及ぼす影響について検討したところ、脱アセチル化PPARγではSrebp1c、Acaca、Fasn、Scd1など脂質合成に働く遺伝子群の発現が増強していた。SIRT7はPPARγを脱アセチル化することで脂質合成に関わる遺伝子の発現を制御することが明らかになった。

自由記述の分野

代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PPARγの合成リガンドは糖尿病の治療薬として広く臨床で使用されているが、近年、PPARγの翻訳後修飾を制御する新たなタイプのPPARγモジュレーターの開発が進んでいる。今回の我々の研究結果はPPARγ382番目のアセチル化修飾が脂質代謝の制御に重要であることを意味しており、今後、同部位のアセチル化修飾変容薬が新たな脂質代謝・代謝異常症の治療標的となる可能性が示された

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公開日: 2022-01-27  

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