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2020 年度 実施状況報告書

腫瘍クローンの追跡に基づいた肺癌治療体系構築への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 19K22650
研究機関千葉大学

研究代表者

吉野 一郎  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)

研究分担者 中島 崇裕  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20400913)
鈴木 秀海  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60422226)
田中 教久  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80732461)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード循環腫瘍DNA / 非小細胞肺癌 / 外科治療 / 分子診断
研究実績の概要

自施設の生命倫理委員会の承認を得て、前方視的にII-III期の肺腺癌の12症例を集積した。文書による説明と同意を取得し、原発巣、ctDNA分離用の容器に治療前、術前の末梢血採血を行い、血漿に分離後、専用チューブにて冷凍保存している(25検体)。適宜症例を増やすとともに、再発時、腫瘍マーカー上昇時にctDNA検索用の末梢血を採取する予定である。腫瘍マーカーの変動あるいは画像上再発が疑われた時点で、採血を行い、Driver遺伝子変異を含む複数の遺伝子変異の状況を検討することで、Molecular recurrenceの検出と、腫瘍クローンの分化状況について検討する予定である。
他の研究費も投入して20例までの解析を目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、自施設の倫理審査の承認手続きに時間を要し、1年目は研究がほとんど進捗できなかったが、その後は症例を集積できている。

今後の研究の推進方策

期限内に、できるだけ多くの症例を集積し、Driver遺伝子変異を含む複数の遺伝子変異の状況を検討することで、再発の分子診断、腫瘍クローンの動向などを解析していく。実際の臨床における再発診断と比べて数ヶ月早く診断できるという仮説を立てているが、本研究で追試できるか検討する。

次年度使用額が生じた理由

前年度までは症例の集積と腫瘍組織と治療前の血液検体採取のみであったため、保存にかかる経費のみであったが、本年度から次世代シーケンサによる解析が開始されるため、相応の経費が見込まれている。1検体数万円から10万円の見込みで、40検体以上を予定しており、次年度使用予定額の4,750,696円の使用予定は妥当と考えている。

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公開日: 2021-12-27  

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