研究課題/領域番号 |
19K22650
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉野 一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (40281547)
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研究分担者 |
中島 崇裕 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20400913)
鈴木 秀海 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (60422226)
田中 教久 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80732461)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 肺癌術後再発 / 腫瘍由来遺伝子変異 / 次世代シーケンサー / cell free DNA / circulating tumor DNA |
研究成果の概要 |
肺癌術後の予測因子として、腫瘍由来の循環腫瘍クローンDNAによるmolecular stagingが術後再発予測に有用である可能性がある。本研究では手術予定の肺癌患者を前向きに登録し、術後再発を認めた患者について、その経過中に採取した血漿より抽出したDNAを使用して次世代シーケンサーによる遺伝子変異解析を行い、その可能性について検討した。その結果、想定していた腫瘍クローンは確認できなかったが、TP53やERBB2といった遺伝子の変異が各症例の各サンプル間で共通して認められることが多かった。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発性肺癌に対する手術治療成績は術適応とされてきたIB期、IIA期、IIB期、IIIA期の各5年生存率は71.5%、60.2%、58.1%、50.6%、無再発5年生存率では60.1%、48.9%、45.1%、39.8%と未だ満足できるものではなく、治療成績の向上が望まれている。本研究は、血漿中の腫瘍循環クローンDNAに着目し、術後の再発予測に有用であるか検討した。今回は有意な腫瘍クローンは確認できなかったが、進行期の肺癌患者において多くみられる遺伝子異常の可能性を提示した。今後、周術期治療の方針決定などにおいて血漿中の腫瘍クローンが役割を持つことが期待される。
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