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2020 年度 研究成果報告書

拍動流等によるくも膜細胞の造血能誘導における分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22679
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

和田 洋一郎  東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (10322033)

研究分担者 和田 裕美  東京大学, アイソトープ総合センター, 特任研究員 (60645042)
中戸 隆一郎  東京大学, 定量生命科学研究所, 講師 (60583044)
中田 庸一  東京大学, アイソトープ総合センター, 特任助教 (40584793)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードくも膜 / シェアストレス / エピゲノム
研究成果の概要

初代培養したラットクモ膜細胞を致死的放射線被ばくしたラットに静脈投与した結果、全例が1年以上生存し、くも膜組織における造血能の可能性が示唆されたことから、ヒト初代培養クモ膜細胞を用い、混合培養装置下に拍動流刺激を加えたところ、造血能関連遺伝子群が誘導された。この結果を踏まえ、力学的刺激を中心とした分化誘導環境下での分子メカニズムを解明するための実験系を確立した。この実験系で得られたヒト培養くも膜細胞のトランスクリプトームデータによる統合的オミックス解析によって、内皮からの血球分化で報告されている一連の分化遺伝子群の誘導が確認され、転写カスケードの同定に成功した。

自由記述の分野

内科循環器病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳血管システムにおけるくも膜細胞の役割において、血管系細胞との相互作用及び内皮細胞への分化能を示唆する所見に加え、本研究では造血能を有する可能性が示された。
こうしたくも膜細胞の多分化能によって、脳血管システムを超えた全身の恒常性維持に関与していることが明らかになれば、頭蓋内外における造血システムの解明及び治療法開発に向けた応用を目指すことが可能となる。また、培養くも膜細胞の臨床応用は、iPS細胞等とは異なる生体の自己修復能の応用技術の開発という意味で、今後の再生医療における新たな一領域の開拓という意義があると考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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