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2021 年度 研究成果報告書

母体状態・薬剤が胎生期器官の細胞周期に及ぼす影響:子宮内ライブ評価系の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22683
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮田 卓樹  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (70311751)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード生体内イメージング / 細胞分裂 / 二光子顕微鏡 / 神経幹細胞 / 細胞移動
研究成果の概要

子宮内の胎生13-14日目マウス胎仔を対象として深部への観察力に優れることで知られる二光子顕微鏡を用いたライブ観察を行った.特定の細胞あるいは全ての細胞が光るようなトランスジェニックマウスを用いて,母マウスを麻酔後に開腹し子宮を露出し,手製の支持体などを用いて,二光子顕微鏡の対物レンズを接触させ,胎仔の大脳原基の中の神経幹細胞が分裂する様子をライブで観察することができた.分裂の前後に随伴する核・細胞体と呼ばれる部分の運動性も観察された.本研究は,母体の全身状況および母胎連関が胎内の器官形成にどう影響を及ぼすか理解を深める上で有用な方法論を示した.

自由記述の分野

発生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮内で育つ胎児の器官において発生中の組織が正しく成長するのに不可欠な細胞産生(細胞分裂)に関しては,これまで,間接的な方法(核酸アナログ物質の投与からの追跡)を通じて把握されるのみであった.これでは,母体の変調がどう子宮内胎児の器官形成の場における細胞産生に即座の影響を及ぼしうるかというような,鋭敏な(時間分解能に優れた)把握をすることは不可能であった.本研究が目指し,一定の達成を果たした「子宮内のマウス胎仔の脳原基における細胞産生」の「直接,ライブでの観察」は,今後,高血圧,糖尿病などの疾患,薬剤の影響などをリアルタイムで調べていく取り組みの基盤となり得る.

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公開日: 2023-01-30  

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