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2019 年度 実施状況報告書

医学的に説明できない身体症状(MUPS)への本邦での段階的ケア体制の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K22738
研究機関千葉大学

研究代表者

清水 栄司  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード身体症状症 / 認知行動療法 / 医療経済 / 費用対効果
研究実績の概要

Web上で医学的に説明できない身体症状(MUPS)、精神医学診断の身体症状症群のスクリーニングを行うために、胃痛、背部痛、頭痛、めまい、失神発作、 動悸、息切れなどの13種類の身体症状に悩まされているかどうかに関する身体表現性モジュールと疲労感、睡眠障害に関する2種類のうつ病モジュールから成る自己記入式質問票PHQ15(Patient Health Questionnaire-15)(Kroenke et al., 2002)日本語版と、うつ症状に関するPHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)、全般不安症状に関するGAD-7(Generalized Anxiety Disorder-7)、QOLに関するEQ-5D-5L(EuroQol)、医療機関での診療費、薬局での薬剤費、通院費に要した医療費の金額データの回答をinformed consentの得られた患者に協力してもらうためのアプリを準備し、それを利用した調査研究の倫理審査を受けているところである。
また、患者が受診時もしくは自宅等で利用してもらうMUPS、身体症状症に対する理解を深めるための心理教育およびセルフヘルプで認知行動療法を学習するためのWeb教材を作成しているところである。Web調査によって、身体症状症を有する(+)患者群と有しない(-)患者群についての重症度の変化を観察する半年間の追跡調査について、外部委託先との計画の依頼、打ち合わせを行っているところである。その後、セルフヘルプ認知行動療法を追加する介入群が症状軽減に有効であるかをパイロット・ランダ ム化比較試験により検証するための研究計画もデザインしているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

Web上で医学的に説明できない身体症状(MUPS)、身体症状症群のスクリーニングを行うためのPHQ15を入力するアプリの開発に、iOSとAndroidと双方への対応から、時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

WEB上の自記式質問紙PHQ-15により、身体症状症のスクリーニングを行いし、医学的に説明できない身体症状(MUPS)患者と非MUPS患者の登録システムを用いて、重症度、受診行動、医療費等に 関する半年間のデータの比較収集を行う。その後に、MUPS患者に対し、通常診療群を対照に、Web上でセルフヘルプ認知行動療法を上乗せする介入群の有効性をパイロット・ラ ンダム化比較試験により、検証する。

次年度使用額が生じた理由

アプリ開発に時間がかかり、そのアプリを活用してのWEBアンケート調査の外部委託などの「その他」の経費を次年度以降に使用する必要が生じたため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 心身医学(不安症、不眠症、身体症状症)における認知行動療法の最近の話題2020

    • 著者名/発表者名
      清水栄司
    • 学会等名
      第131回日本心身医学会関東地方会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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