医学的に説明できない身体症状(MUPS)、身体症状症への本邦での段階的ケア体制の開発のため、倫理審査承認後、同意を得た一般成人へのWEBアンケート調査で、身体症状症の人が、うつ不安症状、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症の発達特性を抱え、長期の頻回の医療を受けていることが示された。軽症な場合のWEBセルフヘルプ介入として、慢性緊張型頭痛を有する勤労者へのランダム化比較試験を行い、群間差はないが、6週間の前後比較でWEB認知行動療法あるいは心理教育による症状改善が示された。また、身体症状症が重症な場合に、ビデオ会議システムでのオンライン認知行動療法の研究デザインに基づいた適用可能性を検討した。
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