本研究の目的は、遺伝性疾患別の看護のデータベース構築の基礎となるコンテンツを明らかにし、モデルデータベースを開発し評価することである。この目的は、以下の3つの下位目標から構成される。 【目標1】遺伝/ゲノム看護の生活に役立つ具体的な看護を明らかにする。 【目標2】遺伝/ゲノム看護に関する遺伝性疾患別データベースのコンテンツを明らかにする。 【目標3】遺伝/ゲノム看護に関するデータベースウェブ版を構築し評価する。 初年度、2年度において【目標1】【目標2】に取り組み、データベースのコンテンツとなる看護領域および、ライフステージのカテゴライズを明らかにした。最終年度となる本年度は、これまでに収集したデータの本格運用を目指し、チャージ症候群とダウン症候群をモデルケースとし、データベース試作版を作成した。試作版では、基本的看護の構成要素と年齢(ライフステージ)を掛け合わせることで、チャージ症候群、ダウン症候群、それぞれの疾患に顕著な特徴を検索できるシステムとした。この試作版をもとに、ウェブ上のデザインとデータベース運用の検討、セキュリティや使用するサーバーの検討を行った。データベースの評価としては、活用上の利便性やデザイン等の評価を行った。
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