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2022 年度 研究成果報告書

DNA損傷に関わる年齢依存性発現分子の機能解析―法医学から老化医学への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22754
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関福井大学

研究代表者

飯田 礼子  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40139788)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワードホスホジエステラーゼ / シグナル伝達 / グルコース耐性 / 糖尿病
研究成果の概要

M-LPは、加齢・老化に伴って発現変化する新規生体分子であり、成長と共に増加し老齢期で減少する。報告者は最近、i) M-LPの発現抑制がcAMPの上昇とPKAの活性化を引き起こしmtDNA損傷の増加させること、また、ii)本分子がcAMP分解活性を有するPDEであることを明らかにした。作製したM-LP-KOマウスでは、膵ランゲルハンス島の過形成が認められ耐糖能が上昇していた。M-LP欠失に伴うこれらの変化は、Wntシグナル伝達経路の主要因子であるβ-カテニンやGSK-3BのPKA依存性のリン酸化により惹起されるものと考えられた。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回、M-LPが情報伝達物質cAMPを分解する新規ホスホジエステラーゼ(PDE)であることを世界に先駆けて明らかにすることができた。PDEは過去20年以上にわたって多様な疾患に対する医薬品開発の標的となっており、選択的阻害剤の一部はすでにガン、心不全、喘息など、多様な疾患の治療薬として使用されている。M-LPは、その分子構造や細胞内局在などにおいて既知PDEと大きく異なるため、既知PDEと異なった細胞内機能を有する可能性が高い。したがって、新規治療薬としてのM-LPの選択的阻害薬の開発が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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