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2020 年度 研究成果報告書

食餌性因子タウリンはがんを抑制できるか

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22757
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関三重大学

研究代表者

村田 真理子  三重大学, 医学系研究科, 教授 (10171141)

研究分担者 翠川 薫  鈴鹿大学, こども教育学部, 教授 (20393366)
有馬 寧  鈴鹿医療科学大学, 医療科学研究科, 教授 (30263015)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードタウリン / アポトーシス / がん抑制遺伝子 / オートファジー
研究成果の概要

食餌性因子タウリン(2-アミノエタンスルホン酸)はヒトの生体内に最も豊富にある遊離アミノ酸様物質であり、種々の細胞保護作用がある。我々はタウリンの抗がん作用を潰瘍性大腸炎・大腸がんマウスモデルを作成し、タウリンを経口投与した。タウリン投与群で大腸癌の数は有意に低く、タウリンの炎症関連発がんの抑制作用をin vivoで明らかにした。
さらに、ヒト上咽頭癌細胞株を用いてin vitroでのタウリンの細胞増殖抑制およびアポトーシス誘導効果を確認し、同細胞株をヌードマウス皮下に移植した。タウリン摂取群において腫瘍重量が有意に低下した。上咽頭がんにおいてもタウリンはin vivoで抗がん作用を示した。

自由記述の分野

環境分子医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

タウリンは食餌性因子として、日常の食事からも摂取でき、また、栄養ドリンクにも配合され、細胞保護作用があり、昔から利用される安全な物質である。我々は、タウリンががん細胞にアポトーシスのみならず、オートファジーを誘導して、抗がん作用をもたらすことを明らかにした。これまでタウリンは種々の生体保護作用が知られ利用されているが、がん予防への応用の報告はほとんどなかった。我々が、タウリンが生体(動物実験)での抗がん作用があることとその機構を明らかにしたこと、また、経口投与での効果を示したことは、今後の化学予防への応用の可能性を示した研究成果であり、社会的意義は高い。

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公開日: 2022-01-27  

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