研究課題/領域番号 |
19K22814
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
三浦 進司 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10342932)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | リポクオリティ / ホスファチジルコリン / アシル基転移酵素 |
研究成果の概要 |
骨格筋は収縮速度が速い速筋と、収縮速度が遅い遅筋に大別される。先行研究では、筋肉に含まれるホスファチジルコリン(PC)に結合する脂肪酸種が筋肉のタイプごとに異なることが示唆されてきたが、PC分子種の違いが生じる機序や、その生理的意義は未解明である。本研究では、速筋に16:0-PC(sn-1位に16:0が結合したPC)が多いこと、遅筋には16:0-PC加え18:0-PC(sn-1位に18:0が結合したPC)が多いこと、またLPLAT1が筋肉において18:0-PC量を増加させることを明らかにした。さらにPCに結合する脂肪酸種の変化が筋肉の性質や機能に大きく影響することが判明した。
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自由記述の分野 |
分子栄養学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の栄養学では、“摂取する脂質の量や質”と生体機能や疾病発症との関係性が重要視され、“生体を構成する脂質の質”と生体機能の関係性まで踏み込んだ解析はされてこなかったが、組織におけるPC分子種の質がその機能に重要な働きをしていることが判明し、栄養学における脂質の新たな意義を見出した。
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