• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

骨格筋細胞に備わっている「筋萎縮抵抗性プログラム」の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K22815
研究機関大阪公立大学

研究代表者

近藤 茂忠  大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40304513)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワード骨格筋細胞 / 筋萎縮 / 制御機構 / IRS-1
研究実績の概要

本研究では骨格筋萎縮の新たな制御機構について、これまで明らかにされてきた筋特異的蛋白質群の分解活性化機構とは異なるメカニズムを探索する。本研究の目的は、骨格筋細胞に備わっっている筋萎縮ストレス適応能力という新たな視点から筋萎縮の分子機構を明らかにすることである。申請者は、筋萎縮ストレスにより骨格筋細胞特異的な新規の長鎖非コードRNAがIRS-1遺伝子領域から誘導されることを明らかにした。本研究では、この新規長鎖非コードRNAが筋萎縮ストレス時に誘導されるメカニズムと、筋萎縮抵抗性を誘導するメカニズムを明らかにする。さらに長鎖非コードRNAとホスト遺伝子との関連性から筋萎縮抵抗性獲得の遺伝子プログラムを明らかにする。
2023年度は最終分化させた筋管細胞に筋萎縮ストレスを暴露し、脱分化を誘導する環境下での長鎖非コードRNAの転写制御機構について検討を行った。長鎖非コードRNAのプロモーター解析を行い、長鎖非コードRNAの転写に関与する候補転写因子の絞り込みを行った。さらに、候補転写因子の活性化解析および候補転写因子結合領域の阻害実験を行った結果、筋管細胞に筋萎縮ストレスを暴露すると、長鎖非コードRNA特異的な転写因子(Sp1)が活性化して長鎖非コードRNAの転写が誘導されることを明らかにした。また、未分化な筋芽細胞や筋細胞に筋萎縮ストレスを暴露してもSp1は活性化せず、長鎖非コードRNAの転写活性化はおこらないことを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Lactic acid induces HSPA1A expression through ERK1/2 activation2023

    • 著者名/発表者名
      Nonaka Miwa、Kanouchi Hiroaki、Torii Saki、Nagano Hikaru、Kondo Shigetada、Fujii Akira、Nagano Masanobu、Takenaka Shigeo
    • 雑誌名

      Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry

      巻: 87 ページ: 191~196

    • DOI

      10.1093/bbb/zbac192

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi