研究課題
老年期以降の低栄養、栄養不良は、認知症の促進要因となることに関心が高まっている。低栄養の長期摂取が栄養代謝および認知機能へ与える影響について解析を行うため作製した低栄養付加老齢マウスは、体温調節機能や行動の一部に変化が生じていたが、その時、2型糖尿病に誘導されるAβ非依存的な認知機能低下で観察される脳インスリンシグナルの変化と類似の変容が当該モデルでも見られることが分かった。さらに、当該マウスの低栄養食を普通食へ変えたところ、糖代謝に変化が生じることを見出した。
3: やや遅れている
新しく作成した動物モデルの高齢期の認知機能変化を観察するため、さらに加齢させることが必要となったため。
新規動物モデルの認知機能変化を観察するため加齢させたが、現時点で顕著な変化を見ることができない。さらに時間をかけて加齢させる手段もあるが、時間をこれ以上掛けることを希望しないため、低栄養の条件を厳しくした餌を使用し、解析を行う。
加齢させた新規動物モデルの認知機能についての表現型が観察された場合は、外部委託解析を行う予定だったが、顕著な表現型が見られなかったため、今年度は、本解析を実施できなかった。そのため、今年度予定していた解析は来年度に実施するため、その分の予算は来年度分と合わせて使用する予定である。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Biochem Biophys Res Commun.
巻: 559 ページ: 148-154
10.1016/j.bbrc.2021.04.101
Mol Psychiatry.
巻: - ページ: -
10.1038/s41380-020-00939-5