研究課題
挑戦的研究(萌芽)
近年、大きく進歩した機械学習に基づく言語モデルによるプログラミング支援の研究をおこなった。言語モデルを用いて、プログラミング言語がもつ広い意味での「文法構造」を抽出し、それを実用的なプログラミング支援に応用する研究をおこなった。具体的には、ライブラリを利用したプログラミングに現れる、メソッドの呼び出し順というある種の文法や、異なるプログラミング言語に共通する文法構造、プログラムのモジュール分割に見られるある種の文法構造、を抽出し応用に活かす手法の研究をおこなった。
プログラミング言語、ソフトウェア工学
現在、言語モデルは大規模化することで、本研究が用いていたような小規模なモデルでは達成できなかったような精度を実現できている。本研究は、モデル自体の研究ではなく、モデルの機能を実用的なプログラミング支援に活かす方法を探る研究であった。本研究の成果は、大規模化した言語モデルと組み合わせることで、さらなる性能向上が期待でき、現実世界のプログラミングの支援技術の向上に貢献できると考えられる。これは社会基盤として安心安全なITシステムの実現の一助になる技術である。