研究課題
挑戦的研究(萌芽)
IoT 機器が正しく管理されない場合, インターネットに接続された状態が継続し, マルウェアやウィルスに感染する可能性がある. そこで本研究ではIoT 機器に対して利用可能な期間 (ライフサイクル) を定める手法を提案した.攻撃者によって改ざんが困難なライフサイクルを実現するために, 物理的に破壊されるウェアアウトデバイスを用いた.ウェアアウトデバイスの検討およびパラメータの決定方法について明らかにし,シミュレーションにより有効性を確認した.
コンピュータアーキテクチャ
太陽光発電などにより電源を永続的に供給されるIoT機器の増加に伴い,適切に管理されていないIoT機器が長期間インターネットに接続されることが増えると予想される.セキュリティに関する脆弱性があるとそれが放置されることになり,将来的に大きな問題となることが予想される.本研究は改ざん困難なライフサイクルを定めるものであり,今後のIoT機器の安全な利用手法を示したという点でその意義は大きい.また,ライフサイクルを定めることは,ユーザが購入後に利用可能な期間が予め決められることを意味する.したがって,産業界では積極的な研究開発をためらうものであり学術界からの技術提案には社会的意義があると考えられる.