1.拡大有限体上の巡回符号から得られる準巡回(QC)符号の生成多項式行列を求めた.また,生成多項式行列Gから定まるQC符号Qについて,Qが拡大有限体上のある巡回符号から得られるためのGの必要十分条件を求めた.応用として,拡大有限体上の巡回符号から得られるQC符号が反転不変であるための巡回符号のスペクトラムについての必要十分条件を求めた. 2.一般のQC符号について研究を行い,反転不変符号,自己直交符号,および自己双対符号の生成多項式行列を決定した.本研究の結果を利用した計算機探索によって,最小距離の上限を達成する自己直交である様々な反転不変QC符号を発見することができた.
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