研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、行動経済学における“ナッジ”を「心のナビゲーション」として捉え、それを我々がこれまで研究を進めてきたHuman-Agent Interaction (HAI) の基盤技術により“ナッジ”エージェントとして実装した。このエージェントシステムを用いた実験により、人々をウェルビーイング(心身ともに豊かな生活状態)へと導くことが可能であることが示された。
ヒューマンエージェントインタラクション
近年、“ナッジ”はさまざまな場面で利用されてきたが、個別の意思決定に影響を与えるヒューリスティックスやバイアスに関する研究に留まっており、それらの文脈を整理し体系化したうえで、より一般的な社会システムに導入しようという研究は行われてこなかった。本研究はポストAIの時代を見据え、“ナッジ”エージェントとのインタラクションをとおして、人々の生活の質(quality of life)を向上させる意思決定を促す挑戦的かつ探索的な研究であることを示すことができた。