研究課題/領域番号 |
19K22878
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 洋 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50424817)
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研究分担者 |
吉田 さちね 東邦大学, 医学部, 講師 (90513458)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 生体データ / 行動生理学 |
研究実績の概要 |
日々の健康状態(体調の良し悪し)を定量化しながら,「概ね健康」の定義や維持メカニズムを明らかにする試みであり,新しい解析技術の構築により,生体内の行動生理的な変化を可視化することを目指す研究である.本研究では,概ね健康な普段の状態に体調を維持することを支援するシステムの構築に向け,行動生理学的な知見から,多種の生体データ情報を融合させ,対象者の身体の状態を表す定量的な指標である状態マーカを新たに構築することを目指す. 研究は,主な項目として,下記の3つから構成される. A)データ取得:種々の生体データ計測装置を装着した者に対して,「鎮静」の効果をもたらす刺激,ならびに,「興奮」の効果をもたらす刺激が作用した状況において, 多種の生体データ情報を取得する.社会情勢の影響により,試験内容の変更を検討し,テスト用の実験データを取得した. B)データ解析手法の構築:多種の生体データ情報を融合させ,対象者の身体の状態を表す定量的な指標である状態マーカを新たに構築する手法を開発する.引き続き,データ解析手法の新規構築を実施した. C)行動生理学的な検証:各種の生体データの中で行動生理学的に重要とされる項目の選定,構築された状態マーカの行動生理学的な解釈や意味付けを実施する.応用への展開や社会的なインパクトも含め,引き続き検証を進めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
社会情勢の影響により,実験方法に関して再検討を実施した.そのため,A) データ取得,B)データ解析手法の構築に関して,当初の研究計画から遅れている.C) 行動生理学的な検証に関しては,順調に推移している.期間を延長のうえ,研究計画を整理し,研究を加速させる.
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今後の研究の推進方策 |
健康状態の行動生理学的理解に向けた多種の連続的生体データの統合的解析手法の構築にむけ,下記の3つに分け,研究を推進している.各々の今後の推進方策は下記である.体制は継続する. A) データ取得: データの取得を実施する.社会情勢に応じて,研究内容を見直す必要がある場合,適宜,実施する. B) データ解析手法の構築: 解析手法を改良し,取得したデータのデータ解析を行う. C) 行動生理学的な検証:引き続き,応用への展開や社会的なインパクトも含め,検証を進める.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間の延長のため
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