元素が与えうる健康影響をmiRNAの機能によって明らかにすることを目的とし、曝露試験を実施した。特に皮膚は様々な環境因子に曝露する最前線 であるため、ヒト皮膚角化細胞及びメラノサイト細胞を用いて研究を実施した。同定された元素関連 miRNAに関してinhibitor, mimicタイプのmiRNAを用意し、transfectionを実施することで機能解析を行った。その結果、増殖活性、メラニン産生活性、アポ トーシスに影響を及ぼすmiRNAが存在することが明らかとなった。 これらの結果は、miRNAの機能を人 工的に制御することで元素誘発性疾患の予防・治療法開発に寄与できる可能性が示唆された。
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