研究課題/領域番号 |
19K22914
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
斉藤 拓也 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主幹研究員 (40414370)
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研究分担者 |
高梨 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90423011)
坂部 綾香 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (40757936)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 真の渦集積法 / フラックス / 揮発性有機化合物 |
研究実績の概要 |
昨年度までに開発した渦集積システムを滋賀県南部に位置するヒノキ林(桐生水文試験地)の観測タワー(地上高29m)に設置し、真の渦集積法(TEA法)によるCO2フラックスの観測を実施した。TEA法によるCO2フラックスを評価するため、生態系スケールのCO2フラックスを観測するのに最も直接的な手法である渦相関法によるCO2フラックスと比較した。その結果、TEA法によるフラックス測定精度は、鉛直風速の分布の偏りに大きく依存することがわかった。そこでこの影響を抑えるため、鉛直風速-採取流量の換算に関わる鉛直風速の閾値を調整することで、鉛直風速に対するシステムの分解能を最適化した。最適化の結果、乱流混合が卓越する条件では、TEA法によるCO2フラックスが渦相関法と良い一致を示すことがわかった。
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