研究課題/領域番号 |
19K22921
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 (2023) 東京大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
濱本 昌一郎 北海道大学, 農学研究院, 教授 (30581946)
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研究分担者 |
常田 岳志 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 上級研究員 (20585856)
小島 悠揮 岐阜大学, 工学部, 准教授 (70767475)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | メタン / バブル態メタン / 水田 / 溶存メタン濃度 |
研究成果の概要 |
本研究は、バブル態を含むメタンガスの水田からの放出特性を解明することを目的とした。圃場モニタリングの結果、バブル態メタンフラックスが水稲の通気組織が未熟または劣化が考えられる生育初期や後期で高く、総メタンフラックスに対して無視できない割合で放出されていることがわかった。また、稲わらの初期施用が生育初期のバブル態メタン放出を増加させることがわかった。土壌内のバブル存在量と形態別メタンフラックスの関係から、バブル存在量を関数とする形態別メタンフラックスを推定する予測式を提案した。
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自由記述の分野 |
土壌物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、水田からのバブル態メタン放出の季節変動を明らかにした。従来、水田からのメタン放出は水稲経由が主であると考えられており、本研究成果は水田からのメタン放出機構におけるバブル態メタン放出の重要性を示したもので学術的意義は高い。また、土壌内のバブル存在量を関数とする形態別メタンフラックス予測式を提案した。比較的測定が容易な土壌気相率の連続モニタリングデータから水田におけるメタン放出フラックス予測の可能性を示し、温室効果ガス放出源としての水田の正確な評価に繋がる成果が得られた。
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