研究課題/領域番号 |
19K22937
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
永淵 修 福岡工業大学, 付置研究所, 研究員 (30383483)
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研究分担者 |
中澤 暦 福岡工業大学, 付置研究所, 研究員 (10626576) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 樹氷、雪、環境大気 / MPs,NPs / ヒト気管支肺胞洗浄液 / ヒト肺組織 / ナイルレッド / 蛍光顕微鏡 / 顕微ラマン分光装置 / 長距離輸送 |
研究実績の概要 |
樹氷、雪中のマイクロプラスチック(MPs)の存在を明らかにし、その粒径分布、形状、種類について、雪氷学会誌の雪氷に発表した。また、樹氷中MPsの長距離輸送、起源等について2022年5月のJpGUで公表する。 MPs,NPsの分析法についてナイルレッド染色、蛍光顕微鏡による画像取得、ImageJによる画による粒径分布、形状分析および顕微ラマン分光装置によるプラスチックの種類同定が可能となる手法を開発した。この手法を用いてヒトのBALFと肺組織からMPsとNPsを発見した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書の進捗状況と比較し、順調に進んでいる。さらに、新しい分析法も開発した。
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今後の研究の推進方策 |
自由対流圏におけるMPs,NPsのパッシブ、アクティブサンプルよる長距離輸送と起源解析を行う。都市部の大気中MPs,NPsとヒトのBALFと肺組織中の粒子の粒径分布、種類の比較を行う。また、BALFと肺組織中のMPs,NPsが分析可能になったので、動物実験に進み、血中、排泄物、各臓器への沈着状況も研究対象とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
MPs、NPsの新たな分析方法を開発し、それに伴う調査が、長距離輸送に関するもの、極地研究およびヒト健康に関するものまで火がったため。 自由対流圏調査は、屋久島の中央山岳部で行う。極地調査は、8月にアラスカデナリ国立公園とフェアバンクスで行う。ヒト健康リスクに関するものは、ヒトのBALF,肺組織に加えて、血液と尿についても行う。さらに動物実験では、プラスチックの標準品をマウスに与えて、臓器沈着について研究する。
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