人をはじめとする多臓器が関与する生命現象をあきらかにするために、同一個体の様々な組織を一切の時間遅れなく連続に生理機能を捕捉する方法論が求められている。これに対応するため開口液浸対物レンズおよび光検出器を内包した、3次元可動軸を持つ複数のアームを接続した非線形光学顕微鏡の作成、およびそれを用いた時間遅れのない多臓器高速イメージング法の開発をおこなった。まず光の偏光を瞬時に切り換え光を分配するための高速ピエゾ素子の導入および検出器を低ノイズおよび高量子効率なハイブリッド光検出器を対物レンズ直上に設置することにより非常に高感度なシグナル取得が可能となり、個体の別臓器を高速に2視野観察可能となった。
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