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2020 年度 研究成果報告書

力学刺激を用いた細胞核内DNA分散誘導による細胞機能制御

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22960
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

松本 健郎  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30209639)

研究分担者 前田 英次郎  名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (20581614)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードバイオメカニクス / メカノバイオロジー / 細胞核 / クロマチン / DNA / 力学刺激
研究成果の概要

細胞核に変形を加え核内DNA分布を変化させることで細胞機能を制御することを目指した.深さ35μm,幅10μm程度の細溝を有するPDMS製弾性基板を作製,この基板を引張って溝を広げた状態で培養骨芽細胞様細胞MC3T3ーE1を落とし込み,元に戻すことで核を細胞質ごと15-20%圧縮した.1回の圧縮ではDNA凝集塊の個数や体積に変化は見られなかったが,5回では凝集塊の総体積は減少,個数は増加する場合と減少する場合があった.凝集塊の総体積は圧縮刺激を受けると減少すること,凝集塊の個数は,分裂して増加する場合,計測限界以下の大きさになり減少する場合などが考えられ,変化は単純ではないことが判った.

自由記述の分野

バイオメカニクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞核を圧縮することでクロマチン凝集体の総体積が減少することは判っていたが,17%の1回の圧縮では変化しないが,それより小さい15%であっても5回の圧縮で減少する,即ち,圧縮量だけでなく,回数も重要であることが判った点が第1の成果である.また従来,凝集体の個数も減少するものと思われてきたが,場合によって増える場合もあることが分かり,圧縮により大きな凝集塊が複数の小さな凝集塊に分裂する可能性,小さな凝集塊が分裂して計測限界以下の大きさになる可能性な考えられることが判った点が第2の成果と言える.

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公開日: 2022-01-27  

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