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2020 年度 実績報告書

科学普及活動家ルイ・フィギエにおける科学と非科学の関係性

研究課題

研究課題/領域番号 19K22995
研究機関宇都宮大学

研究代表者

槙野 佳奈子  宇都宮大学, 国際学部, 助教 (40844808)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード科学普及活動 / 19世紀フランス / 超自然
研究実績の概要

本年度(2020年度)は「科学普及活動家ルイ・フィギエにおける科学と非科学の関係性」として2年間で進められた研究の、最終年度に該当する。
本研究は、科学普及活動家ルイ・フィギエの著作を中心に分析したものであり、この人物が当時の「科学」と「非科学」の関係性をいかに捉えていたのかを考察したものである。
本年度においては、19世紀フランスの「科学普及活動」(vulgarisation scientifique)の中で活躍したフィギエが、1870年代以降、死後の世界に関する著作を残している点に着目した。フィギエの中では、科学的な関心と死後の世界に関する関心は分断されることなく、この両者はお互いに補い合うような関係を保ちながら、分かちがたく結びついているのではないかという仮説のもと、分析と考察を進めることになった。具体的には、科学普及活動家としてのフィギエが、本来であれば科学の立場とは相容れないはずの現象に関心を抱き続けてきた点を示した口頭発表を4件、実施した。そしてフィギエの著作の一つである『死の明くる日』と彼の天文学への関心との関係を、科学史の観点から分析した論文が1件、刊行された。
2年間で実施した本研究の1年目(2019年度)には日本フランス語フランス文学会、そして2年目(2020年度)には日本科学史学会に、それぞれ論文を掲載して頂き、結果的に「フランス文学」と「科学史」という2つの学問領域を横断するような研究を実施することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 科学普及活動家ルイ・フィギエと死後の魂をめぐる問題2020

    • 著者名/発表者名
      槙野佳奈子
    • 雑誌名

      科学史研究

      巻: 294 ページ: 99~112

    • DOI

      10.34336/jhsj.59.294_99

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 魂の不滅性をめぐる問題と19世紀フランス社会2021

    • 著者名/発表者名
      槙野佳奈子
    • 学会等名
      近世美術研究会
  • [学会発表] 19世紀の科学普及活動家ルイ・フィギエと魂の不滅性をめぐる問題2020

    • 著者名/発表者名
      槙野佳奈子
    • 学会等名
      第67回日本科学史学会年会
  • [学会発表] 魂の不滅性を唱えた19世紀フランスの科学普及活動家――ルイ・フィギエを中心に2020

    • 著者名/発表者名
      槙野佳奈子
    • 学会等名
      第40回学問の倫理と方法研究会
  • [学会発表] 科学普及活動家ルイ・フィギエと回転テーブル――『死の明くる日』を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      槙野佳奈子
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会2020年度秋季大会

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公開日: 2021-12-27  

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