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2022 年度 研究成果報告書

岩佐又兵衛の作品と伝記に関する総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23003
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0101:思想、芸術およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

筒井 忠仁  京都大学, 文学研究科, 准教授 (20851322)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2023-03-31
キーワード岩佐又兵衛 / 松平忠直 / 浮世絵 / 洛中洛外図 / 風俗画
研究成果の概要

本研究においては、岩佐又兵衛及び松平忠直に関する江戸時代の伝承を精査するとともに、明治以降の研究史を丹念にたどり、伝承と史料的な事実を慎重に区別するよう努めた。次に、個々の作品のモチーフを観察し、そこに込められた作者の意図を分析し、作家の生い立ちとは別の制作背景を読み解くことを試みた。さらに、様式の分析から作品の制作年代を見直し、時代の動向と作品とを結びつける作業を行った。こうした作業により、これまでとは異なる作品理解を提示するとともに、今後の議論の前提となる様々な客観的事実を指摘したことが私の研究の成果である。

自由記述の分野

日本美術史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、かつて浮世絵の祖と言われた岩佐又兵衛の伝記と作品を総合的に検証した。その結果、又兵衛と浮世絵とは、複雑な経路を辿って結びついており、単純に祖であるとは言えないが、無関係でもないことが明らかとなった。また、岩佐又兵衛が、雅なものを卑俗なものに変換するという、絵画史上における美学的な転換において重要な役割を果たしていることも判明した。江戸文化の特徴である雅俗融和の源流を探る上で、岩佐又兵衛が果たした重要な役割を明らかにした点で、本研究は学術上の意義を持つ。

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公開日: 2024-01-30  

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