本研究では、ことばの意味について、その使用シーンに注目することで明らかにすることをめざすプラグマティズム言語哲学における推論主義の立場から、理論的研究および応用的研究として社会的課題への適用を進めてきた。 まず理論的側面においては、推論主義の位置づけについての哲学史研究について複数の論文を公刊するとともに同分野の重要著作の邦訳を行うなど、研究環境の整備もおこなった。 応用的側面においては、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)をキーワードとして行動データ時代の課題について、ヘイトスピーチの問題など各種社会課題の明確化について分析し、各種メディアでの発信も実施した。
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