本研究では、明治期の人為的な「美術」の線引きによって周縁化された「書」という伝統芸術分野から生まれ、戦後に隆盛した革新的な試みである前衛書の多様な展開について、京都国際会館、北海道の滝川市美術自然史館等での作品調査、関係者への聞き取り調査と資料調査を実施した。それらによって、作品の実見に基づいたを分析を行い、そのような制作を可能にした支援状況を明らかにした。学会での研究発表は、他分野の研究者とも議論が交わされ、大変有意義なものとなった。研究成果は、単著の一部としての出版し、学術誌へ論文を掲載した。
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