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2022 年度 研究成果報告書

人と超音波診断装置の「合成志向性」生成過程を、NTの事例において明らかにする研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23016
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0101:思想、芸術およびその関連分野
研究機関自治医科大学

研究代表者

渡部 麻衣子  自治医科大学, 医学部, 講師 (60736908)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2023-03-31
キーワード合成志向性 / 技法 / 社会的関心 / 胎児 / 超音波画像診断機 / Nuchal Translucency
研究成果の概要

本研究は、超音波画像上の胎児の首の後ろに妊娠中の一時期にのみ観察されるNuchal Translucencyの「発見」過程の分析を通して、人と技術の相互的関係性によって生成される「合成志向性」を構成する要素として、これまで十分に指摘されてこなかった技術を用いる「技能」と、技術の社会的文脈を基礎づける「社会的関心」の重要性を指摘した。これにより、Verbeekの提起した「技術の道徳性」をめぐる議論において、これまで主に着目されてきた技術のデザイン過程の外にある、人の主体的役割に着目する視座を提示した。

自由記述の分野

科学技術社会論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的成果は、Nuchal Translucencyの「発見」を事例として、Verbeekが提唱した、人と技術が相互に関係しながら生成する「合成志向性」を構成する重要な要素として、技術を使う人の「技能」と技術が使われる社会的文脈を基礎づける「社会的関心」に着眼し、人と技術の相互的関係をより精緻に分析する道筋をつけたことにある。社会的意義としては、NTに象徴されるような、対象を視覚化・数値化して認識させる、人を対象とする現代技術に共通する「合成志向性」の成り立ちを明らかにすることで、技術のあり方をめぐる社会的議論に有用な視座を提供した点にある。

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公開日: 2024-01-30  

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