研究課題
研究活動スタート支援
これまで史実的根拠が不明で実態把握が困難であった占領期アーニー・パイル劇場に着目し、内部機構、興行システムの内実を解明した。日本側舞台製作部の中心的役割を果たした舞踊家・振付家・演出家の伊藤道郎(1893-1961)が1946年から1948年に関与した作品を特定し、劇場専属舞踊団の育成と演出戦略との関連性を指摘した。
文化資源学、応用音楽学、民俗芸能
アーニー・パイル劇場の日米の各運営形態と内部機構、興行システムの内実を明らかにし、伊藤道郎の上演基盤となった日本側舞台製作部ならびに劇場専属舞踊団の指導育成に関する資料を整理し、日本演劇史に位置付けた。さらに日米で活躍した伊藤道郎の資料の多様性を多角的視野から考察するため、米国人研究者と協働的に調査研究を行うとともに、20世紀の日本の洋舞草創期に国内外で活躍した舞踊家のダンス・アーカイブ構築化を進めた。