研究課題/領域番号 |
19K23083
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大澤 恵里 昭和大学, 教養部, 講師 (40845351)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 言語音処理 / 子音知覚 / 残響 |
研究実績の概要 |
本研究では言語音の情報処理に対する残響の影響を明らかにすることを目的としている。具体的には言語音声の時間情報の処理を行う際に聞き手の周囲の残響がどの程度影響を及ぼすかということに焦点を当てている。これまでの研究では日本語音声を対象に自然音声の聞き取りに対する残響の影響を調査してきた。本年度は人工音声を実験用の刺激音声として、これまでに行ってきた実験と同様の実験を行った。調査対象としたのは日本語の子音で、フォルマント遷移の知覚と有声性の判別への残響の影響を調査した。フォルマント遷移の知覚の調査では/ba/と/wa/の判別を対象とした。残響の有無によって回答に差が出たものの、刺激音声を言語音声と認識できない実験参加者もいたため、課題が残った。本研究の結果は日本音響学会の春季研究発表会で発表した。また子音の有声性に関しては、「残響がある空間では、残響がない空間において無声音と認識していた音を有声音と認識しやすくなる」という仮説を立証する結果となった。この結果は日本音響学会が発行するAcoustical Science and Technologyに投稿され、査読結果を待っている状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究はこれまでの実験結果を発表する段階にきており、本年度は論文や学会での発表を行う計画を立てていた。しかし研究環境の変化から本研究に割く時間が少なくなり、当初計画していたような進度での研究発表が行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに行った実験の中でまだ発表していない内容に関して論文や学会で発表していく予定である。国際学術雑誌への投稿や国際学会での発表を視野に研究発表の計画を立てている。
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次年度使用額が生じた理由 |
成果発表が計画通りに進まなかったため次年度使用額が生じた。 次年度では国際学術雑誌への投稿や国際学会での発表を行う計画のため、その費用にあてる計画である。
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