研究課題/領域番号 |
19K23120
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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キーワード | Traty revision / Japn-Italy relations / Inoue Kaoru / Silkworm eggs trade / Nabeshima Naohiro / Meiji Era / Asano Nagakoto / Unequal treaty |
研究成果の概要 |
1.秋田県所在の日本の養蚕組合である川尻組による北イタリアでの販売事業に関する様々な事項を解明することで、 1880年代におけるイタリアへの日本産蚕種輸出の減少が日伊間の条約改正交渉に与えた影響に光を当てました。 2.明治初期の日伊外交関係において駐イタリア日本特命全権公使鍋島直大(在任:1880-1882年)、そして駐イタリア日本特命全権公使浅野長勲(在任:1880-1882年)が果たした役割について考察した。その結果、条約改正問題の解決を重視していた井上外務卿の外交政策に沿って、明治初期において彼らが日伊間の外交関係を深めることを目指した戦略的かつ積極的な役割を果たしたという結論に至った。
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自由記述の分野 |
History of international relations
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は19世紀においてイタリア王国が日本で果たした役割を再評価し、この国が日本との蚕種貿易関係、そして条約改正問題に対するその外交政策を通じて明治政府の対外方針において戦略的重要性を持っていたことを解明した。そうすることで、本研究の結果の影響により、明治時代における最初の日伊関係に関してはもちろん、近代日本と他国間の国際関係に関しても様々な新しい反省や発見を発生させることが期待されている。
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