研究課題/領域番号 |
19K23129
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 国立民族学博物館 (2023) 京都大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
伊東 さなえ 国立民族学博物館, グローバル地域研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (20849608)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | ネパール / 南アジア地域研究 / 災害人類学 / 文化人類学 / 復興 / 地震 / 災害 |
研究成果の概要 |
現地調査とインターネット等を用いた情報収集・分析を組み合わせることにより、多面的に震災後ネパールの政府と草の根市民社会ネットワークとの関係性を解明した。特に①市民社会ネットワークは実際にはローカルな共同性と絡み合いながら構築されていたが、そのことが具体的な復興活動を可能にしたこと、②震災直後に政府からも地域社会からも見られたナショナリズムの盛り上がりが復興過程における「ネパール文化」を強調する動きにつながっていたことがわかった。これにより、市民社会とローカルな共同性、あるいは市民社会と政府の動きが実際には混在し、併存していたことを明らかにすることができた。
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自由記述の分野 |
南アジア地域研究、文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は以下の3点である。①震災直後に国際的なNGO等への不信感を背景として広がったナショナリズムが、復興過程において、国、あるいは民族の「文化」を強調する復興の動きへとつながる可能性を示した点。②復興過程における政府とローカル化された市民社会的なつながりとの関係は、必ずしも対抗的なものとは限らず、混在し、併存しうるものでもありうると示した点。③現代的な市民社会の在り方について、具体的な事例に基づき詳細に示した点。
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