研究課題/領域番号 |
19K23138
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山越 英嗣 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (00843822)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | メキシコ先住民移民 / オアハカ移民 / 同郷者会 / コミュニティ |
研究実績の概要 |
2020年2月および7-8月に予定していた現地調査が、コロナウィルス感染症拡大のために中止となってしまったために、代替策として文献資料や統計データを精査し、カリフォルニア州のメキシコ系移民の状況についての分析を行った。 また、オアハカ移民同郷者会OROはゲラゲッツァ祭をオンラインで実施したため、その様子を視聴した。この動画の主要内容は、オアハカの伝統的な食べ物の調理方法や、祝祭で用いる切り紙(パペル・ピカード)の作成方法などを詳細に紹介する内容であった。これは、米国に居住するオアハカ移民たちが彼ら自身のアイデンティティを維持したり、あるいは、子孫たちにオアハカの伝統を継承するために作成されたものだと推察された。また、オアハカ出身者たちが経営する飲食店などが出資をしており、ビデオにはCMがみられた。 OROの代表者には、Facebookのメッセンジャーを通じて同郷者会の状況やコロナウィルス感染症下の移民の状況について聞き取りを行った。彼らの間では、米国大統領の交代により、移民に対する政策も変化がみられるのではないかという期待が広がっているという。 また、現在、ゲラゲッツァ祭で披露するオアハカ諸地域出身者たちのダンス・グループの活動は休止状態にある。申請者は現在、ダンスグループ「ウアシャカック」の主催者と連絡を取っている。ウアシャカックは他のダンスグループと異なり、オアハカ諸地域からの出身者の他、韓国人の参加も見られるため、本研究にとっては重要な調査対象である。申請者は今後、交渉を行い、コロナウィルス感染症の状況が落ち着いた頃にZoomを利用してインタビューを実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年2月および7-8月に予定していた現地調査がコロナウィルス感染症拡大のために中止となってしまったために、研究に必要なデータ収集が十分にできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
カリフォルニア州のコロナウィルス感染症の拡大状況は落ち着きをみせてきているものの、申請者が呼吸器に基礎疾患を有しており、また日本ではワクチン接種の実施も時期が未定であるため、当面、現地調査の実現は困難であることが予想される。現状では、2021年秋以降に現地調査が可能となることを想定し、それが円滑に進められるように準備を行う。また、Zoomを用いて米国に居住するオアハカ出身者にインタビュー調査を実施することを予定しており、現在、交渉中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルス感染症拡大のため、2020年は現地調査が不可能となってしまった。現地調査の実施は調査地や、日本でのワクチン接種の状況を考慮しつつ、2021年度中の実施を目指したい。次年度使用額は旅費やオンライン・インタビューに使用する機器類の購入、インタビュー補助者(通訳・文字起こし)への謝金に充てる予定である。
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