研究課題/領域番号 |
19K23169
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 神奈川大学 (2022-2023) 東京大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
高島 亜紗子 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (00850603)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 国際政治 / 外交政策 / 日本 / ドイツ / 海外派兵 |
研究成果の概要 |
本研究は海外派兵を巡る政府の政策について、政党政治の観点から新たな分析を加え、海外派兵の増減が何によって規定されるのかを明らかにするものである。政党はイデオロギーを有する一方、政権与党であることによる選好形成の変化を経験するものであり、本研究ではこの点を分析対象とした。定量分析では多国間比較分析として、また質的分析としては日本とドイツを対象に、与党になると選好が変化することがわかった。とりわけ、1998年時のドイツ緑の党と、2005年からの日本民主党における政策選好変化は明らかであり、政党イデオロギーが左右やGAL-TANといった既存の軸のみならず、与党医なることで変化することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
国際関係論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は海外派兵を巡る政府の政策について、政党政治の観点から新たな分析を加え、海外派兵の増減が何によって規定されるのかを明らかにした。政党はイデオロギーを有する一方、政権与党であることによる選好形成の変化を経験するものであり、与党と野党で大きく選好形成過程が変化することが明らかになった。こうした発見は、政党のイデオロギーが左右軸やGAL-TANといった既存の軸以外でも導出できることを示唆している。またこのことは、社会的にも、政権交代の新しい意義を見出すものであると考えられる。政権与党のイデオロギーが変化しても、政策の継続性が見られることで、国内でのコンセンサス形成に資すると考えられる。
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