本研究課題はEUにおける越境的な人の自由移動と各国福祉国家の緊張関係を主題として研究を行ったものである。主として①EUにおける法と政治の相互作用、②人の自由移動の政治化・非政治化のダイナミクス、③自由移動と福祉国家の調整過程という3点につき、ドイツ・イギリスを主事例とし、コロナ禍の影響による当初予定した現地インタビューの困難のため、主として二次文献を渉猟することによる調査・研究を行った。 その研究成果は、日本EU学会における学会報告、及び日本EU学会年報へ論文として投稿を行っている。論稿は査読を経て論文「EUにおける人の自由移動と福祉国家」が出版される予定である(近刊、2022年5月現在)。
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