研究課題/領域番号 |
19K23209
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 関西大学 (2021-2022) 立命館大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
松田 絢子 関西大学, 経済学部, 准教授 (30752109)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 開発経済学 / 農業経済学 / 労働経済学 / 経済史 / 家計調査 |
研究成果の概要 |
申請者は昭和初期の農家を対象に行われた家計調査のデータベース化を進めた。具体的には農業経済調査簿のうち、地方概況、調査項目記入欄、世帯員情報に関する記述の整理を進めた。日誌には各世帯員それぞれの日々の作業内容(農業・養蚕・公務・家事・余暇の内容等)及び種目印とその作業時間が手書きで記されている。手書き部分の翻刻に難航しているものの、可能な限り効率的に進め、世帯員情報、生産行動、売買行動、交流活動、世帯内役割分業、雇人の雇用とその仕事内容などがデジタル化された。
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自由記述の分野 |
家計行動の経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昭和恐慌の分析はこれまでも研究が行われてきたが、利用できるデータに限界があり、頑健な定量的手法に基づいた研究は少ないのが現状である。本研究では、これまでに使われてこなかったパネル・データとして「農家経済調査簿」を用いた。本データは、京都帝国大学によって収集され、近畿地方の104家計について、恐慌前を含む1927年から1933年の家計所得・資産・消費・農業経営状況、各家計構成員の毎日の労働内容・労働時間を含む詳細が網羅されている。本研究において申請者は、マイクロフィルムからスキャンされた全調査簿のPDFデータを分析可能な形にするために独自のデータベースを構築した。
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