サプライヤー・ネットワークの経時的変化の要因分析

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 19K23210
• 研究機関: 立命館大学
• 研究代表者: 小林 美月 立命館大学, 経済学部, 准教授 (90757832)
• 研究期間 (年度): 2019-08-30 – 2023-03-31
• キーワード: 日本自動車産業 / サプライヤー関係 / 競争と協調

研究実績の概要

2021年度は、主に文献レビューに取り組んだ。
本研究の課題は、ビジネス環境や技術が変わる中で、どのようなサプライヤーがサバイバルできるか、ということを明らかにしたい。既存研究は、長期的かつ垂直的企業間連携の下にあるサプライヤーは、arm’s length 取引においても競争的優位を得ると示唆している。トヨタとその1次サプライヤー群はその代表として挙げられる。「協調と競争」の特徴を持つトヨタの1次サプライヤー群だが、「協調と競争」の中にも様々なサプライヤー関係が構築されると報告されている中で、実証分析が不十分だとわかった。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

文献レビューの結果、本課題の学術的価値を評価できるものの、実際の定量分析に至っていないため、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

論文の掲載・刊行より、年度末まで、定量データを用いた仮説検証の論文を国際ジャーナルに投稿することに努める。

次年度使用額が生じた理由

論文作成のための費用が大きく発生するため。