令和3年度は本研究課題の補助事業期間の最終年度であったため、主に研究成果をとりまとめて論文投稿を実施した。 さらに、新たに企業単位での温室効果ガス(GHG)排出量データを取得し、株式リターンとの関連性について分析を行った。特に、GHG排出量データに関して複数のデータソースや排出量指標を利用することで、それらの関係について多面的な評価を行った。分析の結果、総じて排出強度のSCOPE 1で負のリスクプレミアムが観察されうることが示された。そして、このリスクプレミアムは他のリスクファクターを考慮しても存在することが示された。
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