研究課題/領域番号 |
19K23263
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研究機関 | 新島学園短期大学 |
研究代表者 |
稲見 直子 新島学園短期大学, 新島学園短期大学, 講師 (90846114)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | 多世代共生 / 持続可能性 / コミュニティ / コレクティブハウジング / コミュニケーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、コレクティブハウジング(以下、コレクティブ)を題材として、持続可能な多世代共生コミュニティがいかにして可能になるのかを明らかにすることである。 2020年度は、前年度の研究に引き続き、多世代共生コミュニティを持続可能なものにしていくうえで要となる「話し合い」に関するフィールドワークを実施するほか、多世代共生コミュニティにおけるケアの問題について、コレクティブではどのような仕組みを整えているのか新しく調査を行う予定だった。 しかし、2020年4月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、調査対象としていたコレクティブでのフィールドワークが困難となってしまった。ただし、同コレクティブでは2020年4月以降、従来の対面での「話し合い」からオンラインでの「話し合い」に変更したため、調査方法としてオンラインの「話し合い」への参加に切り替え、その様子を観察した。1年間の「話し合い」では、コロナ禍におけるコレクティブのあり方を中心に議論が交わされ、コロナ禍においても居住者たちでコレクティブという暮らし方の可能性を模索していく様子がうかがえた。 とはいえ、居住者の方々それぞれがコロナの対応に迫られていたため、個別にインタビューを行うことは難しく、また現地でのフィールドワークも困難だったため、当初予定していた調査を十分に遂行できず、研究期間の延長申請を行った。その結果、同申請が承認されたため、2021年度はオンラインでの調査を継続しつつ、感染状況やワクチン接種状況を見ながらフィールドワークも再開していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大により、フィールドワークの実施が困難となったため。
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今後の研究の推進方策 |
当面は、オンラインでの「話し合い」の観察を継続するほか、オンラインでのインタビューも実施していく予定である。 また、感染状況やワクチン接種の状況を見ながら、対象者とも相談の上、可能であればフィールドワークを再開する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度に予定していたフィールドワークが困難となったため、2021年度に感染状況を見ながら、前年度に実施できなかったフィールドワークを行う予定である。
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