研究課題/領域番号 |
19K23270
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
土田 拓 徳島大学, インスティトゥーショナル・リサーチ室, 准教授 (90842196)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 離農 / 離農家 / ライフヒストリー / 生活史 |
研究実績の概要 |
本研究は、少子高齢化が一段と進んでいる現代農山村の持続性に離農者が及ぼす影響を、ライフヒストリーの視点から明らかにすることを目的としている。 これまでに、戦後、酪農専業化と規模拡大が進んできた北海道紋別市の内陸部にて、離農者からの聞き取り調査を実施し、厳しい自然条件下での農家の生活戦略、離農のタイミングと要因、離農後の生活様式等について検討してきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、令和2年度に予定していた現地調査を実施できず、研究を進める上で課題となっていた。 令和3年度も、引き続き新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けたが、感染状況が一時的に落ち着いた期間に、現地調査を実施した。この調査では、離農者の家族に聞き取りの範囲を拡げることができた。離農は家族全員にとって大きな選択となるが、令和2年度までは、農家の男性戸主に関する調査が中心を占めていた。令和3年度の調査により、この偏りが改善され、家族の関係性という視点から離農者の生活実践を捉えるための足掛かりを得た。また、「在村離農」と関連する「土地持ち非農家」の動向を、農林業センサスを用いて定量的に検討した。前年度より継続している聞き取り資料、個人生活記録、写真資料の分析に基づき論文投稿(1件)も行った。 このように、現地調査の再開により研究は進展したが、調査内容に不十分な点も含まれているため、新型コロナウイルス感染症の流行状況を見極めつつ、補足調査を進めていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、現地調査に遅れが認められるため。データの分析等は計画通りに進展しており、論文投稿を行った。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の流行状況をみつつ、現地調査を加速していく必要がある。電話取材等による補足の調査手段も引き続き検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行により、予定されていた現地調査を実施することができなかったため、旅費を主として次年度使用額が生じている。当初の研究計画に従い補足調査を実施し、執行していく。
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