本研究は、2014年の「ひまわり運動」(台湾)、および「雨傘運動」(香港)を考察することを通して、現代社会運動の担い手である若者、 なかでも特に女性参加者はいかに、自分自身の日常的趣味を用いて社会運動について語り続けているか、さらにその語りを通して、社会運動に意味を付与しているかについて考察することである。本研究は、主に以下の2点の研究成果を示した。(1)社会運動に参加している台湾や香港の若者、中でも女性は社会運動空間において、文字、二次創作、言説を通して「語り合い」を行い、情動を生成しながら社会運動に意味を付与した。(2)社会運動参加者は、「日本」のサブカルチャー記号を用いて対抗を行った。
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