研究課題/領域番号 |
19K23294
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
佐瀬 茜 (叶内茜) 川村学園女子大学, 生活創造学部, 講師 (80849092)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | ふれ合い体験 / 家庭科 / 乳幼児 / 中学生 / 保育学習 |
研究実績の概要 |
本研究では、中学校家庭科保育学習の一環としておこなう乳幼児と中学生の交流「ふれ合い体験」について扱う。ふれ合い体験は中学生が交流をする相手や活動場所によっていくつかのパターンが存在するが、本研究では「3歳以上児(3~5歳児)」と「3歳未満児(0~2歳児)親子」といった、中学生がふれ合い体験をおこなう相手の違いによる学習効果の差異を明らかにすることを目的とする。研究実施計画に基づき、1年目(令和元年度)は、以下について実施した。 (1) 「3歳以上児」と中学生のふれ合い体験および「3歳未満児親子」と中学生のふれ合い体験の両者の実施場面を観察し、それぞれのふれ合い体験の特徴を整理することができた。今後はこれまでに収集したデータとあわせて、中学生がかかわる相手の年齢別に校内での環境設定のしかたなどを示し、学校現場で活用できる資料を作成していく。 (2) 過去に「3歳以上児」と「3歳未満児親子」の両方のふれ合い体験を授業で扱った経験のある中学校家庭科教諭を対象とし、インタビュー調査・質問紙調査を実施した。ふれ合い体験でかかわる乳幼児の年齢によって異なる中学生の学習内容を整理することができた。これらの研究成果は、日本家庭科教育学会大会での研究発表を予定している。 (3) (1)(2)をもとに、2年目に実施予定の中学生を対象とした質問紙調査の内容を検討した。調査項目は先行研究を参考に、幼児の発達に関する知識や共感的応答性などについてたずねるものとした。 (4) A市内の保育所・幼稚園・認定こども園を対象とした質問紙調査を実施し、食の分野では年齢に応じてどのようなふれ合い体験の内容が展開できるのかを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおよそ研究開始時の研究計画に沿って研究を遂行することができた。
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今後の研究の推進方策 |
(1) ふれ合い体験時の環境設定について、中学生がかかわる相手の年齢別に注意点や配慮事項をまとめた資料を作成・公開することを予定している。 (2) すでに研究協力を依頼済の自治体において、研究協力校の詳細を決定し、中学生への質問紙調査を実施する予定である。しかし、新型コロナウィルスの影響で例年通りにふれ合い体験が実施できない状況が懸念される。ふれ合い体験の実施が困難な場合には、今後別の方法で研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査のために出張旅費を計上していたが、調査地が宿泊を伴わない近隣であったことや、オンラインでの調査が可能であったため次年度使用額が生じた。 2年目はさらに調査対象を拡大するため、1年目に計上していた出張旅費を使用する予定である。
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備考 |
『家庭科保育学習 中学生と乳幼児のふれ合い体験事例集(第2版)』は日本家庭科教育学会ホームページ内の「授業研究」のページにて公開中。
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