最終年度には会話力調査では、日本語53本、ポルトガル語48本の二言語データを収集できた。また、聴解力調査では、日本語53本、ポルトガル語5本の二言語データを収集することができた。 本研究期間累計では、会話力・日本語が77本、会話力・ポルトガル語が72本、聴解力・日本語が82本、聴解力・ポルトガル語が22本と、合計253本のデータを収集したことになる。 研究成果として、62本の聴解力データを分析し、2021年度日本語教育学会 秋季大会にて外国人集住地域における南米ルーツの子どもたちが教科学習に必要な聴く力について発表した。その結果、日本生まれ日本育ちが6割にも関わらず、日常生活で聞かない語彙や教科学習に関する談話を聴く力までは至っていないことを明らかにした。
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