本研究では外国人集住地域における外国人児童の日本語の聴解力及び会話力の実態把握のため二言語アセスメント調査(語彙・会話・聴解)で全364本のデータを収集した。 その結果日本生まれ日本育ちが6割にも関わらず日常生活で聞かない語彙や教科学習に関する談話を聴く力までは至っていなかった。また会話力では説明や意見をいうレベルまでは至っておらず二言語の語彙力は、両言語が高いレベルには至っていないことが明らかになった。会話力・聴解力の伸長には日本語でのインプットがいかにあるかといった環境要因が大きく、外国人集住地域では、自然な日本語の交流機会が限られるため、意識的に多くの日本語に触れる必要性が示唆された。
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