高等教育機関における障害のある学生の在籍者数は年々増加しており、様々な支援ニーズをもった学生への対応が求められている。障害学生支援部署では、日々の修学支援に追われ、災害時対策まで検討する余裕がないのが現状である。本研究では、障害学生支援部署が日常業務に取り入れやすい防災対策についてまとめた手引きを成果物として作成した。その中で、障害のある学生の防災対策を大学の多様な構成員に配慮したインクルーシブ防災の枠組みで捉えることにより汎用性が高いモデルを提案したことが、本研究の学術的意義および社会的意義であると考えられる。
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