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2020 年度 実施状況報告書

自閉症スペクトラム(ASD)児童は色をどのように見ているのか?:日伊文化間の比較

研究課題

研究課題/領域番号 19K23318
研究機関琉球大学

研究代表者

入口 真夕子  琉球大学, 国際地域創造学部, 助教 (50846178)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 色の知覚・認知
研究実績の概要

自閉症スペクトラム障害(ASD)児童において、表情の読み取りやコミュニケーションなどの社会的認知における困難、感覚過敏など様々な特性を持っていることが報告されている。しかし、色の知覚認知の特性は、定型発達児童とは異なることが示唆されているものの、未だ不明なことも多い。また、色の認知は文化によって異なることが示されているが、ASDの色の知覚認知的特性が文化により異なるのかは明らかにされていない。
本研究では、日本とイタリアのASD児童と定型発達児童を対象に、色に対する注意向け、記憶と再認、好き嫌いという色へのこだわりについて比較検証を実施する。色の知覚認知処理においてASD児童は定型発達児童とは異なる特性を持っているのか、また、ASD児童の色の知覚認知特性は文化的影響を受けているのかを明らかにすることを目的としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究責任者の異動先の新たな所属機関にて、研究の申請、実験の準備と実施を進めたが、異動と新型コロナウイルス感染拡大により研究活動が制限され、研究計画の変更を余儀なくされた。国内外の移動を伴う研究活動ができないため、国内在住の自閉スペクトラム症児、及び、定型発達児を対象に、郵送により色の好みの質問紙調査を実施した。

今後の研究の推進方策

今後も新型コロナウイルス感染拡大の影響による研究活動の制限が予想されるため、引き続き郵送による色の好みの質問紙調査を実施する。自閉スペクトラム症児、及び、定型発達児の研究参加人数の増加を検討する。また、オンラインを用いた課題実施方法を模索する。

次年度使用額が生じた理由

研究責任者の異動、及び、新型コロナウィルス感染拡大の影響から、研究課題の実施に困難が生じた。国内外の移動ができなかったため、研究対象者が在住する遠隔地での課題の実施ができず、国内外の移動を伴う学会参加が見送られた。その結果、次年度使用として経費を繰り越した。
次年度は、引き続き郵送にて調査を実施する予定であり、郵送費、研究参加者への謝金に使用する。また、国内開催の学会参加に伴う参加費と旅費、論文投稿費用を計上予定である。今後、国外での研究実施の可能性もあるため、実施可能である場合、現地での研究参加者への謝金、及び、研究責任者の移動に伴う費用(国外旅費・宿泊費)が発生する。

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公開日: 2021-12-27  

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