研究課題/領域番号 |
19K23320
|
研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
高橋 彩 新見公立大学, 健康科学部, 助教 (10845449)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
キーワード | 特別支援教育 / インクルージョン / 子ども同士の関わり |
研究実績の概要 |
本研究は、特別なニーズのある子どもを含む集団において、子どもがクラスメイトとどのように関係を形成し、集団に包括されていくのか、そして教師はどのようにそれを支援しているのかを明らかにすることを目的とする。具体的には、特別なニーズのある子どもを含んだ集団を対象として、(1)子ども同士の関わりの生起に関連する要因とそれが行動や学習に与える影響を明らかにすること、(2)子ども同士の関わりを促進するための教師の働きかけの実態を明らかにすることをめざす。 現在の進捗状況として、小学校および特別支援学校の協力を得ながら、特別なニーズのある子どもを含んだ集団における子ども同士の関わり場面の観察記録およびビデオデータの収集を継続中である。今年度は小学校2校(通常学級と特別支援学級)と特別支援学校1校の協力を得ることができ、特別なニーズのある子どもを含んだ集団の学習場面のビデオデータの収集に着手することができた。これらのデータに関しては先行研究で用いられた相互作用を分析するための手法を参考にしながら次年度に詳細な分析を行っていきたいと考えている。それと同時にそれぞれの相互作用が起こった際に教師が行った支援技法についての分析も加えることで、教師のどのような手立てが相互作用を促進するのかについても明らかにしていきたいと考えている。 今年度の研究協力校については次年度も研究協力の依頼をしており、子ども同士の関わりの経時的な変化を引き続き記録し、分析のための資料としていきたいと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力校でのデータ収集が実施できたものの、本年度のデータの分析までは完了できなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続きフィールドでのデータ収集を行っていく予定である。ただし、新型コロナウイルス流行の影響により研究フィールドでのデータ収集が当初の予定の通りには進まない可能性もあるため、今年度のデータに対してより詳細な分析を行う・先行研究の検討を加えていく等、研究課題の遂行のために柔軟に対応をしていきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
データ分析補助者への謝金を想定していたが、今年度データ分析補助者を雇用しなかったため、若干の次年度使用額が生じた。翌年度に必要な書籍等の購入に充てる。
|