本研究では、特別なニーズのある子どもを含む集団場面において子ども同士の相互作用とその変遷を観察し、特別なニーズのある子どもがクラスメイトと仲間関係を形成するプロセスを明らかにすることを目的とした。まず、交流及び共同学習の文献的検討の結果、交流及び共同学習の多くは「体育」「音楽」などの実技系教科や部活動、行事等で行われる傾向が見られた。また、認定こども園での継続的な観察の結果、観察後期に近づくほど「他者との遊びと楽しさの共有」が頻繁にみられるようになった。支援者の手立てとしては「活動に関する具体的な提案をすることによる誘い」「対象児の望ましい行動を認め伝える」などが行われていた。
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