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本年度は，昨年度までに行った，学び直し経験者に対するインタビュー調査の分析結果等をもとに，約600名に対してアンケート調査を行った．その結果を分析し，キャリア自律，仕事に関する価値観，ソーシャルスキル自己評定，転職に関する考え方について，学び直し経験者，学び直したいと思っている者，学び直したいと思っていない者の差異について明らかにした．また，学び直し経験者，学び直したいと思っている者に対しては学びたいと考えたときの仕事環境・生活環境，心境，動機について明らかにした．さらに，学び直し経験者の受験を決めたきっかけ，学びで得たもの，感じたことについて明らかにした．以上により，学び直し経験者の特徴として，自分が何をやりたいのかという自己認識が確立されており，新しい環境や状況にも対応し，最新動向の収集，新しいネットワークづくり，主体的な仕事への取組みができているということ等が明らかになった．また，学び直しへの受験・入学を後押しする要因として，学びたい科目があること，費用や時間の見通しがつくこと，通える場所にあることが重要であることが明らかになった．
本年度の研究成果としては，昨年度までのインタビュー調査の分析結果を査読論文2本，発表論文1本にまとめた．本年度の調査結果についても，紀要1本，発表論文5本，招待講演1本の成果にまとめた．
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